アンジュール―ある犬の物語 |ペット
著者:ガブリエル バンサン
アンジュール―ある犬の物語
ブックローン出版 刊
発売日 1986-05
心をがしっと掴まれた一冊, 2006/12/16
今まで読んだ絵本のなかでも特に忘れられない一冊。
ある日突然置き去りにされてしまった一匹の犬の行動を、素晴らしく雄弁な鉛筆のデッサンで描きあげた絵本。
台詞は一切ないんだけれど、生き生きとして表現力豊かなモノトーンの絵を眺めていると、その時々の犬の寂しい気持ち、必死の気持ちがひしひしと伝わってきて、強く心を揺さぶられる。絵本で表現できることの極北にある、そんな一冊。
心のサプリメント, 2006/7/11
文字では伝わらない、絵で語りかけて来る何かを感じさせてくれる、そんな素敵な絵本。途中まで悲しいお話だけど、最後に巡り会えた新しいパートナーと彼が、この先どんな道を歩むのかを考えるだけで、心が暖まる気がします。
僕に取っては、言葉では示す事が出来ない、大切な事を考えたい時、そっと手にとって見たい本かな。
絵だけでここまで伝わる感動, 2006/1/27
一枚めくって、2枚めくって、めくるほどに、訴える感動の作品。文字を読むのではなく、絵を読むことが、これほどまでに心に訴えることにショックを受けすぐファンになりました。
これほど迫力ある鉛筆画に、あまり会ったことがありません。
犬を好きな人は特にぜひ手にとって見てください。
絵本といっても文字を一切使用しない鉛筆デッサン集 2007-01-04
アン・ジュール(ある日)、犬が走る車の窓から投げ捨てられた。
その後のことを、一枚一枚鉛筆デッサンがもの言わぬ犬の気持ちを正確に描き出し、心をうつ。飼い主を追って、スピードをあげて走り去る車を夢中で追いかける犬。
狼狽し、 なんとかして追いつこうと必死に追いかける。
が、車はスピードをあげどんどん遠ざかり…消えた。がっくりと肩を落とす犬。しかし、あくまでも、飼い主を追って、車が走り去った国道を歩き続ける犬。
果てしなく続く道。
たまらくなりうおおんと吼える犬。
やがて犬は浜辺に出る。遠景からとぼとぼと歩き続ける点のように描かれた犬。
夕闇迫る大空と広い海と砂と黒い雲と、木っ端のような犬。支えを失った索莫とした孤独感と寂しさが、デッサンを見る者の胸に突き刺さる。
犬の生涯を責任を持って引き受けたことのある人なら誰にでも分かる、人間にぴったり寄り添い生きる犬の気持ち。
この絵本の山場はもうひとつ、ラストシーンか?。孤独にとぼとぼと歩く犬を、やはり道を孤独にとぼとぼと歩く少年が見つけ、救いにくる。
犬には少年の心が理解できた。うれしくなって、すりより、甘えて飛びつく犬。
人間の一人として救われた気分になると同時に、この作家は、ほのぼのとした温かな交流を描く「くまのアーネストおじさん」シリーズの作家であることを思い出した…………。
疼く , 2006/1/14
感動できるから読んでごらん、などといって人に気安く薦めるものとはまるで違う種類の作品でした。
これほど心がひりひりした本は(絵本のみならず)初めてです。
作者の絵の見事さは、何万の言葉を費やすよりも雄弁にこの犬の孤独を語りかけます。
それに耳をすますのは勇気がいります。
絵本の中に飛び込んで抱きしめてやりたくなりました。
この本をお子さんと読まれるお母さん、お父さんはその後、どんなことをお話するのだろうか。
子どものいない私は、そんなことがちょっと気になったりしました。
とても優れた本ですね、辛いですけど。
いつまでも胸に残ります 2007-07-02
寂しそうな少年とすてられた犬。
これから互いに寄り添って生きるのでしょうが、身体半分が省略された少年のデッサンは、「幾ら寄り添っても寂しさは100%埋めあうことはできない」
と言っているように感じます。
「めでたしめでたし」で済まない様な奥深さを感じ、何度も読み返してしまいます。
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Category : ペット 犬猫ブリーダー